Udemyコース公開を通じて得た教訓:リーダーが意識すべき「時間」と「価値」の最適化

皆様、こんにちは。「AIに勘違いして何でも作ってみる部」より、今回は新たな挑戦として取り組んだUdemyコース制作の経験を共有させていただきます。

新規事業や知識共有の一環としてオンラインコース制作を検討されている方もいらっしゃるかと存じます。意欲的に開始したものの、実際の制作過程は想定以上に時間と労力を要するものでした。完了までに予想を大幅に超えるリソースを投入し、その中で多くの学びと、率直に認めざるを得ない反省点がありました。

本記事では、そのリアルな経験から得た知見を、成功・失敗の両側面から包み隠さずお伝えし、今後の改善策に繋げたいと考えております。これからUdemyコース制作に挑戦される方、あるいは既に取り組まれているマネージャーやリーダー層の方々にとって、何かしらのヒントや共感、あるいは実務的な示唆をご提供できれば幸いです。

目次

主な反省点:時間、労力、そして戦略の精査

今回のコース制作を客観的に評価する上で、まず認識すべきいくつかの重要な反省点があります。

コンテンツボリュームの最適化という課題

最大の反省点は、コンテンツの「長さ」に関する判断です。当初は、受講者が短時間で効率的に学べるコンパクトなコースを目指していました。しかし、制作を進める中で「これも伝えるべきでは」「この情報がないと不十分かもしれない」という思いが強くなり、最終的な収録時間は100分を超過してしまいました。

企画段階で「長すぎる」と判断し、構成を2度見直したにも関わらず、この結果に至ったことは、熱意が先行しすぎた結果かもしれません。

Udemyのアナリティクスデータによれば、モバイルデバイスでの視聴が主流であることは明らかです。これは、多くの方が通勤時間や休憩時間などの「スキマ時間」を活用して学習していることの証左でしょう。その観点から見ると、100分という時間は集中力の維持が難しく、受講者にとって負担となり、「後で視聴しよう」と考えたまま機会を逸してしまうリスクも否定できません。

個人的な見解としても、50分以内、最長でも60分程度が一つの目安として適切ではないかと感じています。短い時間で特定のテーマを深く掘り下げ、あるいはシリーズ化して段階的に学習できる構成の方が、現代の多忙なビジネスパーソンの学習スタイルに適していると考えられます。次回作では、「伝えたいこと」と「伝えるべき本質」をより厳密に見極め、情報を取捨選択する戦略的な判断が不可欠だと痛感しています。

投下工数と収益性のバランス

次に、投下した工数と収益性のバランスに関する課題です。今回のコース制作には、企画、リサーチ、資料作成、撮影、編集、プラットフォームへのアップロード作業など、全工程で約85時間を費やしました。

現時点で見込めるUdemyからの収益(過去のコースでは公開後数ヶ月で月1万円程度)を考慮すると、この工数は費用対効果の観点から見て、決して見合っているとは言えません。

もちろん、これは現時点での評価であり、コースがUdemy Businessの選定対象となる、あるいは長期的に受講者数が増加すれば状況は変化する可能性があります。しかしながら、「投下した労力に対して、期待されるリターンが適正か?」という点は、事業として継続性を考える上で、常に問い続けるべき重要な論点です。

投下時間と収益性の(現時点での)評価

| 工程 | 投下時間(目安) | 現状の見込み収益(月) | 費用対効果評価

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