AIで解決部!活動報告1- 初回相談|キャンプ場の紙・FAX・俗人化した業務の標準化・効率化!

今回はキャンプ場運営をしているHさんからの相談です。

紙の帳票を使いながら顧客対応や電話対応に追われる日々。また各業務は各担当者に依存しており業務のやり方や顧客対応が人によってばらついてしまっています。

ハイシーズンを迎える前に、少しでもそんな業務を楽に、そして他人毎のバラツキを揃えておきたいという彼女の悩みが「AIでなんでもできると勘違いしてやってみる部(仮)」の初回相談です。

その名の通り、テクノロジーへの過信と根拠のない自信だけを武器に、私達は山奥のキャンプ場の業務改革に挑むことにしました。

  • AIで作ったGASで問合せ内容をDB化できるのか?
  • ライブカメラ導入で天気問い合わせを減らせるか?
  • 紙帳簿のOCR化で在庫管理を自動化できる?
  • Instagram運用もデータ分析で効率をあげられる?

アナログな現場に悩む現実に生成AIや現代のハイテクを使って解決していこう!という取組みです。

ツールも紹介しますが、ツールよりも「業務の課題をどう解決するのか?」「会社の仕事の企画をどうたてて実現していくのか?」「どこで失敗するのか(笑)」そんな一部始終をお届けしたいと思います。

「失敗したっていいじゃない、やらないで後悔するより、やって笑い話にした方がいい」をモットーに、”勘違い力”を発揮して始めてみた田舎のキャンプ場デジタル化プロジェクトです。笑って読んでやってくださいw

目次

「AIでなんでもできると勘違いしてやってみる部(仮)」について 

宮坂と一緒に働く安里さんが中心となり、様々な会社の多様な仕事での困りごとをAI等の技術を活用しながら解決に挑戦する部活的な企画です。

名称は「AIでなんでもできると勘違いしてやってみる部(仮)

二人が「自分たちなら何でもできるのでは?」という良い意味での”勘違い”を原動力に、様々な課題に取り組んでいきます。

様々なツールの紹介や使い方、「こんな機能がスゴイ!」というのは多くのSNSやメディアで紹介されていると思います。

逆に、私達は「会社や仕事の“課題”」に焦点を当てて、どう課題を絞り込むか?どう課題を解決するか?そのために必要なツールはなんなのか?を失敗しながらw 取り組んでいきたいと思っています。

様々な業界や企業で話を聞いていると「生成AIや新しいツールが凄いのは分かった。ただ、どの業務にどうやって導入したらいいかがわからない」「実際は紙とFAX、人に依存した業務運用だからAIとかそんな感じじゃない」という話をよく耳にします。

もっと実態にそって、困り事を失敗しながら解決する、そんなことをやってみようという部活です。

キャンプ場業務の相談内容

第一回の相談者は長野県にあるキャンプ場に勤務するHさんです。

主な業務はフロント対応と広報(SNS運用など)です。

  • 問い合わせ対応の負担
    「特に繁忙期は本当に大変なんです。お客様と対面で話している最中に電話が鳴って…でも出ないわけにもいかなくて。メールの返信も溜まっていくばかりで、夜遅くまで残って対応することも多いんです。」
  • レンタル品の管理が非効率
    「キャンプ用品のレンタルが約100点、種類は20種類弱あるんですが、全部紙の帳簿で管理しているんです。予約も電話かメールで受けて手書きで記入しているので、どの日にどの道具が空いているのか、すぐに答えられなくて…二重予約になりかけたこともあって…」
  • SNS運用の手探り状態
    「Instagramの運用も担当しているんですけど、正直どんな投稿が効果的なのか分からなくて。いいね数も伸び悩んでいるし、効果測定の方法も分からなくて…本当に手探り状態なんです。」

「紙の帳簿や電話対応だけでは限界を感じています。スタッフ全員が頑張っているんですが、繁忙期はもう回らなくて…でも、デジタル化するにしても何から始めれば良いのか分からないんですよね」

問い合わせ対応の課題分析と解決策:デジタル技術で顧客対応の効率化

宮坂:「問い合わせの内容って、実はパターン化されているものが多いんですよね。」「天気はどうですか?道路の状況は?空きはありますか?こういった定型的な質問も多いと思います」

安里:「特に電話は厄介ですよね。お客様と対面で接している最中に鳴ると、どちらかの対応が疎かになってしまう。これは早急に改善したい課題です。」

宮坂:「そのために電話は分からないですが、メールの問合せ履歴をGASで抽出して類型化して、問合せ内容の種類と多寡を月別に見てみましょう。そして解決の難易度・効果・費用等を比較して、優先順位をつけていきたいと思います。」

安里:「そうですね。問合せを可視化して、即効性のある施策はいくつかあると思います。例えば『天気の問合せ』等は、スマホとライブ配信で簡単に解決できるかもしれません。まずはキャンプ場に来る問合せを分析してみましょう」 

レンタル品管理の課題とデジタル化への道:紙の帳簿からデジタル化へ

宮坂:「レンタル品の管理は、キャンプ場だとテントや焚き火台など少量多品種で、多くのアイテムを紙の帳簿で手書き管理というのは、かなり負担が高いし、在庫不足や2重予約等もおこりかねないですよね。」

Hさん:「そうなんです。電話やメール、受付で予約を受けて帳簿に手書きするので、特に繁忙期は在庫状況の把握が追いつかなくて…二重予約してしましそうになったこともあります」

宮坂:「紙はバイトさん等、誰でも過去の帳票を見たらなんとなくやることが分かるという利便性もあるんですよね。だからデジタル化するだけを目的にするのではなく、デジタル化してデータを蓄積してレンタル点数の増加=収益の増加余地も合わせtえ可視化していきたいと思うんです。レンタル品による収益ってキャンプ場だと意外と大きいんじゃないですか?」

Hさん:「それは大きいです。焚火台1台で数千円が入ってきます。そんなに壊れることもないので、有名ブランド品も数回貸せば元が取れます。むしろ適切な在庫量をもって、貸出数を最大化することは収益を増やせる可能性が確かにあります。」

安里:「過去の紙帳票は保管しているんですか?」

Hさん:「それがしてないんですよw 今月分はとっておきます!」

安里:「(笑顔)お願いします!紙をOCRでデータ抽出して、直近のレンタル状況を可視化することはできるかもしれません。後はOCRをしやすい帳票にすることも大切だと思うので、一旦、今の帳票フォーマットをもらえますか?」

宮坂:「確かにOCRいいですよね。現状のレンタル状況と問合せデータを突合して、本来の貸し出し余地を把握できるかもしれません。やってみましょう」

Instagram運用の課題と戦略的アプローチ:データ分析で成果を最大化

Instagram運用の現状と課題

Hさん:「Instagram運用についても悩んでいるんです。何を投稿したらいいのか、いつ投稿すべきなのか、そもそも効果が出ているのかどうかも分からなくて…完全に手探り状態なんです。」「こういう自然の写真や施設の様子は投稿しているんですが、いいね数も伸び悩んでいて…なかなか反応が得られないんです。」

宮坂:「なるほど、投稿内容や効果測定に課題を感じているんですね。現在は何か指標を見ながら運用されているんですか?」

Hさん:「特に具体的な指標は設けていなくて…感覚的に『これは良さそう』と思ったものを投稿している状態です。効果測定も正直どうすればいいのか分からなくて。」

安里:「Instagramを運用する目的って聞いても大丈夫ですか?何か達成したいゴールはありますか?」

Hさん:「そうですね…やはりキャンプ場の認知度を上げて、予約を増やしたいというのが一番大きな目的です。あとは、世界観を伝えて、ファンになってもらいたいという思いもあります。」

専門家からの解決アイディア

宮坂:「SNS運用も、まずはデータから始めましょう。Google Apps Script(GAS)を活用すれば、過去の投稿データを効率的に分析できます。いいね数や再生数、コメント数などから、どんな投稿が効果的だったのかパターンを見出せるはずです。」

Hさん:「そんなことができるんですか?私たちでもできますか?」

宮坂:「はい、難しくありません。例えば、朝の風景写真が夕方の写真より反応がいいとか、人物が写っている投稿の方がエンゲージメントが高いとか、そういった傾向が見えてくると思います。これを知るだけでも投稿内容の方向性が見えてきますよ。」

安里:「また、ターゲットとなる顧客層も明確にすることは重要です。若いカップル向けなのか、ファミリー層なのか、キャンプ上級者なのか…Hさんのキャンプ場はどういった層をメインに考えていますか?」

Hさん:「都市部から来る30代前後のカップルや、キャンプ初心者の若いファミリーが多いですね。キャンプに慣れていない方でも手ぶらで楽しめるのが当キャンプ場の特徴なので。」

安里:「なるほど。じゃぁデータを見ながらベンチマーク(目標)にするアカウントを参考にしつつ、ターゲットに合わせたコンテンツを意識していきましょう。これもまずはデータ収集からですね」

宮坂:「instagramのいいね数や再生数はFacebookの提供するAPIでデータ抽出できるツールを作ったことがあるので、それを共有しますね!」

Hさん:「はい。お願いします!」

まとめ:「AIでなんでもできると勘違いしてやってみる部(仮)Day1

今回の相談では、紙帳簿と電話対応に追われるキャンプ場業務の現実と困り事について、お話をうかがいました。

まずは様々なツールを使いながら「課題の可視化」をしていこうと思います。メール問い合わせのGASによる抽出、レンタル品管理をしている紙をOCR化で読み取ってみる、Instagram運用のデータ分析—これらはすべて「見えない課題を見える化する」第一歩になるんじゃないかなーという第1歩ですね。

まずは紙や人に依存している実態に合わせて、現状の整理⇒課題の絞込み、をやってみようというところからです。

どうせここから七転八倒すると思いますが、どんな失敗があるのか?もあわせて楽しんでもらえたらと思います。

次回は問合せ履歴を抽出するGASを作成る過程をもとに、どんなツールを使うとどんなGASができて、データ抽出ができて類型化できるのか?を一緒にやってみたいと思います。

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